皆さん、メイクを落とすためのクレンジングはどのように選んでいるでしょう。
クレンジングには様々な種類がありますので、どんなタイプを選んだらいいか迷ってしまいますよね。
クレンジングの選択は、どうか慎重に。
メイクが落ちればそれでよし、という考えでは永遠に美肌はやってこない!というお話を、実体験を交えて書いていきたいと思います。
クレンジングはスキンケアと捉えましょう
「クレンジングってメイク落とすだけだもん。よく落ちそうなやつから適当に選んでおけばいっか」
「洗顔料と同じように、洗い流しちゃうものでしょ?肌に吸収されるものじゃないんだから、メイクさえ落とせればそれでいいの」
もし、肌の乾燥を気にしている方の中で、そんなふうにクレンジングを選んでいる方がいらっしゃるなら、その考えは即刻、追い出してしまったほうがいいでしょう。
なぜなら、クレンジングをおろそかにしていては、水分保持力が上がらず、乾燥からは脱却できないからです。
乾燥から脱却できなければ、潤い溢れるきれいなお肌は、永遠に縁遠いまま…、になってしまいます。
化粧水や乳液、美容液は慎重に選んでいる方でも、クレンジングの選択には非常に無頓着な方がいらっしゃいます。
実は、かつての私もそうでした。
クレンジングは、化粧水や乳液、美容液といったスキンケアコスメを選択するのと同じように、きちんと見極め、肌の健康を守っていくアイテムとして取り入れていく必要のあるアイテムであることを断言します。
クレンジングを変えただけで 一気に肌の水分量が上がった話
私 はんなが30代の頃のことです。
負のニキビループからようやく抜け出し、小康状態が続いていた頃、一人の著名な美容家さんのカウンセリングを受ける機会がありました。
その頃の私は、ニキビは落ち着いたものの、肌の水分量は今一つ上がっていかない…、という状態。
その頃から、潤っているお肌はトラブルが発生しにくい、ということは体感しつつありました。
そのため、「肌の状態を安定させるためには、もう少し肌の水分量を上げたいけれど、どうしたらいいのだろう・・・」と、方法を模索している時期でした。
その美容家さんは、そのとき私が使用していたスキンケアアイテムをくまなくヒアリングしたあと、真っ先にこのように指摘しました。
「あなたが今使ってるこのクレンジングね、これは洗剤なの。今すぐ中止しましょ」
その当時使っていた拭き取りタイプのクレンジングについて、軽い口調でしたが、きっぱりと、そう言われました。
「洗剤」という言葉の破壊力はすごいものがあり、今でもはっきりと覚えています。
そして、紹介されたクレンジングアイテムは、クレンジングミルクとクレンジングバームでした。
(うわぁ、使用感が半端なく重い・・・!)
というのが、クレンジングバームを使用した最初の正直な印象でした。
そう、その場でクレンジングバームを使ってみたときは、初めての “もったり” した使用感にげんなりしたのです。
ところが・・・!
使用し始めた直後から、肌の水分量が自分史上最高値、今まで見たことのない数値まで劇的に急上昇したのです。
もっと言うと、「クレンジングバームを使い続けることで徐々に水分量が上がった」、という感じではありませんでした。
使った翌日からすぐ、肌のもっちり感が根底から違う、というほど、実感としても、大きく変わりました。
もちろん、それだけ潤っていれば、ちょっとした刺激では揺らがない肌になります。
睡眠時間が足りなかったり、食生活が乱れたりすると、すぐに出現していた大きなニキビができにくくなり、
さらに、肌が乾くことで多く出過ぎていた肌の油分も、水分量と丁度良いバランスが保てることが増えました。
水分量が増えたことで、肌状態が安定したのです。
オイルクレンジング後の「すっきり落ちた!」感覚にご用心
はんなも30代まで、クレンジングを選ぶ基準は、
「とにかくすっきり落ちればいい」「他のアイテムにお金をかけたいから、クレンジングはできればコスパの良いものから選ぶ」
という考え方でした。
今思えば、そんな基準で選んだクレンジングでは、いくら他のアイテムをきちんと選んで使い続けても、思うように肌の乾燥が改善されなくても当然なのです。
オイルクレンジングを使用したことのある方はわかると思いますが、クレンジングオイルの中には、洗った後の肌が「きゅっ」と音を立てそうなくらい、洗い上がりがすっきり、さっぱりとするものがあります。
濃い目のばっちりメイクをした日ほど、その使用感によって「すっきり落ちた!さっぱりした!」と感じてしまうのです。
すべて落としきる、という感覚はすがすがしくて気持ちがよいため、つい勘違いしてしまいがち。
確かに、その感覚は決して嘘ではありません。
なにしろ、クレンジングと同時に肌を潤わせる常在菌まで取り去っているため、さっぱりとしたクレンジングをすればするほど、乾燥の一途を辿ってしまうのです。
クレンジングバームは、バームを肌に馴染ませて落とした後でも、しっかりと油分が残る感じがあります。
クレンジングバームの場合、油分というより、まさに「油が顔についている感覚」です ^^;
洗い流した水分をはじくくらい(!)、しっかり肌に残ります。
(バームは油分のかたまりなので、はんなはタオルではなく、ペーパータオルで吸い取るように取り去っています)
でも、それでいいのです。
顔に残った油分を、クレンジングの度にしっかり落とし切らなければ!と思う必要はないのです。
その状態にすることにより、お肌を守っているのですから。
あなたのお肌は本当に「敏感肌」?
CMなどでも、「敏感肌」という言葉、耳にすることがありますよね。
個人的には、(アレルギーや皮膚炎などのある方を除き)本当に「敏感肌」と呼ばれる方は、ずっと少ないのでは、と思っています。
というのも、乾燥によって、お肌は簡単に敏感に傾いてしまうからです。
つまり、「もともと敏感肌」、という方は非常に少ないはずなのです。
クレンジングは、お肌を乾燥させる要素のあるアイテム、ということは、私自身の体験とともに上記で記載したとおりです。
「私は敏感肌だから、クレンジングにもそんなに選択肢がないの」
そんなふうに思っている方にこそ、ぜひクレンジングを見直していただきたいのです。
「クレンジングは、昔から使っているこのアイテムを使っていれば大丈夫」と思っていませんか?
20代で使っていたクレンジングが、お肌の状態の変化により合わなくなってきている可能性もありますよ。
その「敏感肌」は、お肌に合うと思って使っていた、そのクレンジングが作っているのかもしれないのです。
クレンジングアイテムに限ってこんなにバリエーションが豊富な理由を考えてみる
クレンジングの目的はもちろん、メイクを落とすことにあるわけですが、「何を選ぶか」により、肌に与える影響がどのアイテムよりも大きい、といえます。
クレンジングは、オイル、ローションを含ませて拭き取るタイプ、ジェル、ミルク、バーム・・・と、様々なテクスチャーのものが選べるようになっています。
他のスキンケアアイテムで、これほどまでに色々なバリエーションを用意できるものは他にありません。
更に言うと、クレンジングという目的に加え、他に何を重視するのかを選べる、ということでもあります。
メイクを落とすことだけを重視し、それによる肌への影響を考慮せずに選んでいると、その美容家さんの指摘のとおり、もしかしたらいつの間にか「洗剤」(と、さほど変わらない成分のアイテム)を使っていた、なんていうこともあるかもしれません。
日々使い続けている化粧水や乳液といった、スキンケアの効果を活かすも殺すも、クレンジング次第と言っても過言ではないのです。
スキンケアコスメをきちんと選んでいるのに、思うように効果が出ない、肌の乾燥が改善されない、という方は、ぜひクレンジングを見直してみてくださいね。
クレンジングの選択にあたり、(アレルギーや皮膚炎などがない限りは)まずは配合されている細かな成分まで気にする必要はありません。
細かな成分を気にし始めると、コスメ選び自体が窮屈なものになって、選ぶ楽しみが減ってしまうからです。
私 はんなとしては、クレンジングを選ぶ際、下記を基準にしています。
- 使用後に「さっぱりする」と感じたら、即刻中止(最重要事項です)
- 安価過ぎる商品は避ける(クレンジングも、他の美容アイテムと同じ意識で選びましょう!)
- 使用感は、ひとまず二の次!(日々使うものなので、使用感は大切ですが・・潤うなら、それでよし!)
クレンジング選びの参考にしていただけたら幸いです。