男性のスキンケアはいまや当たり前と言われる時代。
男性と女性のスキンケアに違いはあるのでしょうか。
また、ケアの開始時にはどんなことに気を付けたらいいのでしょうか。
スキンケアアイテムを選ぶなら、男性用 or 女性用、どちら?
男性もスキンケアをする方が増えてきました。
女性は、ほとんどの方は何かしらスキンケアをする習慣がありますし、今なお「スキンケアは女性がするもの」という考えも根強いですね。
やはり男性のスキンケアは、最近浸透し始めた習慣、といえそうです。
そうなると気になるのは、女性のスキンケアとの違いです。
家族で、スキンケアアイテムを共用している方もいらっしゃると思います。
でも、女性と男性、性別に関係なく同じケアでいいのでしょうか。
「女性の肌と男性の肌は違うので、女性向けのスキンケアラインはそもそも男性の肌には合わない」なんて言われることもあります。
しかし、女性にも各々、乾燥しやすい肌、油分の多い肌など、それぞれ肌質が異なるように、男性にもさまざまな肌質の方がいます。
男性向けでも女性向けでも、それぞれの肌質に合ったスキンケアを選ぶことが大切ということですね。
なお、男性用のスキンケアアイテムは、まだまだ選択肢が少ないので、やはり女性用のスキンケアアイテムも選択肢に入れていただいたほうがよいと思います。
私 はんなの同僚に、小さい頃にお母さんの化粧水を拝借して使い始めて以降、とても肌の調子がよく、それからスキンケアが習慣になった、という男性がいます。
結婚した今も、同じ化粧水を引き続き使っているそうです。
確かにその男性、肌が活き活きと保たれています。
こんなふうに、お母さんや、姉妹のスキンケアアイテムを拝借して使い始めたのがきっかけ、という男性は、女性向けに作られたスキンケアラインから自然に選ぶことができるかもしれませんね。
最初にちょっと肌荒れしても、どうか諦めないで
今までまったくスキンケアの習慣のなかった男性が、「よし、今日から、職場の女性からすすめられたこの化粧水を使ってスキンケアを習慣にしよう!」と思い立ったとしましょう。
お風呂上りに肌にぱしゃぱしゃと化粧水を振りかけて眠りについた、翌朝。
「え、なんだか肌、荒れてない…?」
肌を健康に保つために使い始めた化粧水で、お肌が荒れてしまった。
「よかれと思って始めたのに、どうして?!」と、がっかりしてしまいますよね。
今まで、スキンケアとまったく縁のなかった方が、いきなりスキンケアをコスメをお肌に馴染ませようとすると、肌がびっくりしてしまい、一時的に肌荒れを起こしたりすることがあるのです。
スキンケアをする前は、自らの皮脂量と水分保持力でお肌を守ってきたわけで、それがその方のデフォルトだったわけです。
そこへ、外部から突然、化粧水という助っ人が現れたのです。
そのせいで、お肌のバランスが崩れて、順応しきれないことがあるのですね。
こういった肌荒れは、使用したアイテムが肌に合わなかったという判断をする以前の反応、とも言えます。
いわゆる、好転反応と呼ばれるものに近い症状です。
スキンケアにおいては、スキンケアの習慣のある女性よりも、今までスキンケアをしてこなかった男性に起きやすいと考えられます。
肌荒れした男性は、「スキンケアをすると逆に肌が荒れるじゃないか!」と早々に判断して、この段階でスキンケアをやめてしまったりします。
ここでやめてしまうと、非常にもったいないのです。
ご存じのとおり、スキンケアは、数年、数十年と続けることで、健康な見た目の保持に、確実に違いが表れて来るものだからです。
そして、スキンケアで得られた見た目の健康は、そのまま心身の健康にもつながってきます。
ちょっと極端な話をすると、「生きていく上で、心身ともに活き活きと元気でいられる期間をできるだけ長く保てるように投資する」ということにもつながってくるのです。
これを読んでくださっている、男性の方がいらっしゃるのであれば。
肌荒れの症状がよほどひどいものでなければ、一つのアイテムを最低一週間から二週間ほどは使ってみることをおすすめします。
その上で、
「肌荒れが治らないし、むしろ悪化しているような気がする」
「効果がまったく感じられない」
ということであれば、そのときに「このアイテムは自分の肌には合わなかった」という判断をしていただきたいと思います。
男性も肌トラブルがきっかけでスキンケアに目覚める方が多い
なんらかのスキンケアを習慣としている男性は、既に一般的になりつつあります。
背景には、肌のきれいな男性アイドルグループが世界的に活躍している、ということもあるでしょう。
「おじさん」と言えるような年齢でも、見た目は「お兄さん」の男性も、ひと昔前よりもずっと増えたと感じています。
「男性の肌も美しく」という考えが広がり、意識が上がっているのですね。
なお、男性のスキンケアは珍しくなくなりつつありますが、今よりずっと以前から、スキンケアを習慣化している男性には共通点があります。
それは、肌に何かトラブルを発症して、それを改善するためにスキンケアを始めた、ということです。
肌が弱く外部からの刺激を受けやすかったり。
極度の乾燥により痒みを生じていたり。
肌を改善するためにスキンケアをするようになった、という方が多いんですね。
女性も、何らかの肌トラブルがきっかけでスキンケアアイテムを真剣に選ぶようになることが多い、と考えています。
そのことからも、肌の健康というのは、女性、男性を問わず、非常に大切なことであることがわかります。
男性 or 女性を問わず、最後の望みとしてのスキンケアアイテム
男性がスキンケアに目覚める、よくあるきっかけとしては、下記のようなお悩みがあるようです。
「肌の乾燥が進んでいるような気がする」
「肌が乾いているせいか、シワが目立つようになってきてしまった」
さらに、お悩みの中には、
「皮膚科に通っても肌荒れを繰り返す」
「どうしたら根本的に治るのか、治せるものなのかさえ解らない」
という、本当に切実なケースもあります。
お肌の荒れは、心も荒ませます。
私もかつて、まさにこのような肌状態に陥っていたので、この苦しさは本当によくわかります。
今の時代は、皮膚科や、治療薬の選択肢は、数十年前に比べて格段に増えていると感じます。
日々、肌のトラブルを改善するための治療も進歩していますが、残念ながら、それでも原因の分からない肌荒れは存在します。
そんな状況に陥ってしまった場合、肌荒れしない習慣やアイテムを、地道に選び、自ら試していかなければなりません。
スキンケアアイテムは、趣味として楽しんで選べるものであると同時に、肌をトラブルから救う役目も担っています。
つまり、スキンケアアイテムは、肌トラブルを抱える人の最後の望みになっている、とも言えるのです。
私 はんなが、洗顔料を使うのをやめることでニキビループから脱出できたように(詳しくは その肌荒れ、お肌の常在菌を洗い流していませんか? を参照)、肌質に合った人それぞれの解決法があるのです。
肌のトラブルに悩む男性、女性、すべての人の肌トラブルが、スキンケアによって克服する手段を見つけられることを心から祈っています。